“雇い止め”“昇給なし”の官製ワ-キングプア
―昨年に続き第二回目の反貧困集会が催されました。今回は「なくそう!官製ワ-キングプア」出版記念を兼ねていました。―
働いても貧困状態のワ-キングプアが民間だけでなく、公務員の間でも存在することが一昨年来可視化され始めています。
「首にもならず、公務員は楽なものだ」と言われていますが、実際は、年収200万円以下の非正規労働の実態が明らかになってきました。
臨時・非常勤・嘱託と言う形で数10年働いても、年収200万円以下の状況は変わらない。
まさに官製ワ-キングプアです。(鎌ケ谷市の“きらり先生”“ほほえみ先生”もまさにこの状態です)
さらに、公契約で委託された業務に従事する労働者は時給700円と、現場からの報告がありました。
外務省、内閣府での警備の業務委託、落札率41.90%。予定価格1億7000万円を7000万円で落札した、そのしわ寄せは働く者の賃金に・・・
野田市をはじめ国分寺市、川崎市での公契約条例による最低賃金制など改善への動きも報告されました。
荒川区では2007年に導入された3段階の昇給制度(一般171,300円・主任202,100円・総括非常勤250,300円)を6段階にして(171,300円~283,100円)、より均等待遇へ近づけようと努力されています。
港区では、3年ごとの昇給を経験給・年数給として非常勤全員に実施しているとのこと。また非正規職員にも正規職員と同じように育児休業が権利として与えられているとのことです。
それぞれの現場から働く者の団結と闘いで少しづつ改善されつつある様子が語られました。
最後に国の人事院が非常勤の〝日々雇用“をやめるためという理由で”3年有期雇用“を導入しようとしている、と報告されました。
全国の各自治体で5年あるいは3年の雇用年限で雇止めされている現実を見るならば、国の公務員への3年有期年限の導入は、すべての公務労働への条件悪化を引き起こす危険性をはらんでいます。
集会アピ-ルの中でも、この3年の雇用年限制度導入反対が訴えられました。
非常勤ブル-ス
“非常勤 賃下げだけは 正規なみ”
“労働者に 非ずか 非正規・非常勤”